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マスティハとはマスティハの歴史についてキオス・マスティハ・フレーバー(レシピ)

ギリシャ・ヒオス島だけで栽培されるマスティハ

マスティハとは

マスティハ

地中海沿岸に分布するウルシ科の木Pistacia lentiscusの中でも、ギリシャ・ヒオス島だけで栽培されるマスティハの木(Pistachia Lentiscus var.Chia)の樹液です。

この木の幹や太い枝に傷を付けると、傷口をふさぎ細菌やバクテリアから自らを守るために透明な樹液が浸み出します。

これを自然に乾燥したものが「マスティハ」(マスティック)です。

不思議なことに、ヒオス島のマスティハには数々の健康効果が認められ、世界各地で薬や食品や化粧品に使われています。
ギリシャを代表する有名な自然食品です。

ヒオス島のマスティハ(マスティック)は、EUの原産地呼称保護(PDO)に認定された食品です。

 
 

マスティハの栽培方法




エーゲ海の東端、トルコと国境を接する所にヒオス島は位置します。

この島の南東部でマスティハの木は栽培されています。1月〜2月はマスティハの木の剪定作業を行います。

春になると一本ずつ木の根元の土をならし石灰の粉を敷き詰め、夏の収穫シーズンまでにすべての準備を整えます。

7月になるとマスティハ(マスティック)の採取は始まります。

マスティハ(マスティック)の流れ落ちる様子から「キリストの涙」とも呼ばれます。

つまめる硬さになったところで、ていねいに収穫されます。これがヒオス島の「マスティハ」です。


収穫作業は9月末までの約3ヶ月間続きますが、1本の木からはたった150g〜180gのマスティハしか採れません。

12月、マスティハの木の枯葉を肥料に与えて、次のシーズンまでしっかり木を休ませます。

木肌を傷つける作業は「ケンティマ」と呼ばれ、すべて人の手で行われます。千年以上変わらない方法と道具を使います。

農家の手で集められたマスティハは島の天然湧水でていねいに水洗いされて、「キオス・マスティハ生産者組合」に集められます。

「キオス・マスティハ生産者組合」でさらに洗浄・選別作業を経て、原産地呼称保護(PDO)認証マークのついたパッケージに包装されて世界各国に輸出されます。






化学薬品や添加物は一切使用されません。

 

「マスティハ」天然のガムのお召し上がり方

「マスティハ」はそのまま食べる天然ガム。

食感はかためのチューインガムと同じです。

甘いフルーツやミントの味はありませんが、さわやかなヒノキに似た木の香りがします。

キャンディのように、お口の中でとけてなくなることはありません。そのまま飲み込んでも大丈夫です。

ストレスを感じる時や、息をリフレッシュしたいときの一粒が効果的です。

レトロなデザインがオシャレな缶は、かばんに入れてもち歩きにとても便利。

マスティックはそのまま噛んで食べられます。

●1日0.7g〜1.5gを30分〜1時間噛むことがおすすめです。

キオス・マスティハ・ティアーズMサイズに換算すると5〜6粒。

これは1日のうち何回かに分けて口にした量と時間の合計です。

 

原産地呼称保護(PDO)とは?


欧州連合(EU)は農産物の原産地名の保護を目的に、1992年に理事会規則第2081/92を制定しました。

特定の地域(国)から産出される農産物や食品の表記に使用される原産地名(国名)を保護する制度です。

保護を受けた農産物や食品の品質や特徴は、産地に由来する特有の自然または人的要因に起因する地理的環境によって規定され、
特に特定の地域や場所で生産・加工・調整されることに由来しています。

よって、ギリシャ・ヒオス島で栽培・加工・出荷されたPDOマスティハ(マスティック)は、
他の国や地域のPistacia lentiscusの樹液とは明確に区別され保護された食品です。


ヒオス島のマスティハ(マスティック)は1997年に保護の認定を受け、リストに登録されています。 


ヒオス島のマスティハ(マスティック)の歴史

マスティハ 「マスティハショップ(mastihashop)」 は「キオス・マスティハ生産業者組合」直営店。アテネ、アテネ国際空港をはじめ国内に9カ所の店舗を持ち、ニューヨーク、パリにもおしゃれな店舗を構えます。

キオス島のショップでは海を望む解放感いっぱいのカフェが併設されて、多くの観光客や地元の人でにぎわいます。
またマスティハを使ったクッキング教室も好評です。


キオス・マスティハ  原産地呼称保護(PDO)プロダクト認定品


ヨーロッパ連合(EU)は1992年農産物の原産地呼称を保護のために理事会規則2081/92号を制定しました。

原産地呼称保護(PDO)とは、農産物や食料品の産地・由来する特定の地理的区域もしくは例外的に国名を指定して表現するのに使用されます。

それらの品質や性質は自然界からまたは人的な要素を含めた地理的環境にのみ起因し、限定された地理的区域で生産、調整、加工されたということを意味します。



 

マスティハ PDOプロダクトの認定を受けると、農産物や食料品の生産者にとって他に類を見ない特性をもつ地域ブランド品として販路の拡大に役立つほか、消費者にとっても産地・製法・地域性の保証された付加価値の高い製品を選択する根拠が与えられます。

さらにPDOプロダクトに認定された農産物や食料品は、その産地、由来、特性ついて盗用や誤用、模造、中傷、ニセ表示など消費者に誤解を与え不利益を招くような行為から保護されています。

また類似品が商業目的で直接的・間接的に認定プロダクトを侵害することを防止します。
認定を受けた農産物や食料品には、PDOマークが与えられます。

   キオス・マスティハはPDOプロダクトの認定を受け、1997年に登録されました。

(おことわり) キオス・マスティハには「マスティック」「マスチック」等、複数の呼び方がありますが、当店ではギリシャ語の「マスティハ」を採用しています。





 

キオス島・マスティハとは

 

マスティハ キオス・マスティハはギリシャ語でスキノスと呼ばれるマスティハの木(学名:Pistacia Lentiscus var. Chia)から採取された天然樹脂です。

木の幹や枝に先のとがった道具で傷をつけると、そこからまるで涙のように樹液が浸み出します。

そして文字通り涙のしずく(ティアー)となって地上にしたたり落ちます。樹液ははじめ粘性の高い透明な液状ですが、15日〜20日経つと水晶の粒ように固まります。口に含むと少し苦みを感じますが、やがてこの苦味をマスティハ特有のフレーバーだと感じられるようになるでしょう。

粒の硬さは気温や外気に触れた時間の長さによって決まります。粒の大きさについても同様です。樹液が絶えず浸み出していれば大きい粒の柔らかいマスティハになりますが、そうでない場合には小ぶりの硬いものになります。










 

マスティハの木



マスティハ【学名: Pistacia Lentiscus var.Chia(ウルシ科)】
ギリシャ語でスキノスと呼ばれるマスティハの木は、高さ2〜3メートルの常緑低木です。

この高さに育つまで40年から50年もかかる生育の遅い木です。しかし植えてから5年もすれば樹脂の採取が可能です。

またこの木は厳しい環境に耐える大変生命力の強い木ですが、霜や寒さに弱い性質があります。

接木で殖やし、古くなった木は吸枝から育てた苗木や取り木で世代交代をしていきます。

マスティハの木は地中海地域の低木地帯でよくみられる種類に属しています。

しかし不思議なことに、キオス島で育つマスティハの木と島の自然環境が生み出した貴重なマスティハだけにさまざまな有用性が確認されています。





 

マスティハの栽培から出荷まで




隣国トルコにほど近いエーゲ海にうかぶキオス島では一年を通じてマスティハの木の栽培、採取、加工が行われています。
オリーブなど他の伝統的な農産物と同様に、マスティハも家族単位で栽培が続けられています。

マスティハ農家の一年は、1月から2月に木の枝を剪定して整えることから始まります。
3月から4月にかけて土を耕す作業を行い、夏の採取シーズンにむけての準備を春までに終了します。
6月になるとマスティハの木の根元には“アスプロホーマ”と呼ばれる炭酸カルシウムの白い粉が念入りに敷き詰められます。

7月になるとマスティハの木の幹や太い枝に傷をつけます。
この作業は“ケンティマ”といい、キオス島のマスティハ農家にとって最も大変な仕事です。
気候条件にもよりますが、75日ほどの日数がかかります。

ケンティマには中世から伝わる先のとがった道具を使います。
この傷からマスティハの樹液が浸み出し涙のしずくのように滴り落ちると、アスプロホーマの上で固い水晶の粒のようになるまで15〜20日間放置されます。

採取されたマスティハは、農家の人たちがていねいに落ち葉や小枝を取り除きふるいにかけます。
マスティハは今もキオス島の天然水で水洗いされます。

各農家から集められたマスティハの粒は「キオス・マスティハ生産業者組合」で洗浄機に通され、人の手で色やサイズ別にひと粒ひと粒選別されます。この一連の作業は9月いっぱいまでかかります。

そしてようやくPDOと「キオス・マスティハ生産業者組合」認定マークを付けて出荷されます。

キオス島ではマスティハの木の栽培から樹脂の洗浄・出荷まで、化学薬品・添加物を一切使用しません。

何世紀にも渡って伝えられた伝統の手法をそのままに受け継いでいるのです。

中世の趣を色濃く残したギリシャ・キオス島南部の村々で、昔のままの栽培方法や道具を使い、島の自然に溶け込むように暮らす人々が世界でここにしかないマスティハを守り育てています。

 

キオス・マスティハ・フレーバー(レシピ)

ピスタチオ・パンナコッタ

パンナコッタ

材料(8人分)


板ゼラチン 7g

牛乳 500ml

生クリーム 500ml

砂糖 80g

キオス・マスティハ・ティアーズ 小さじ1

ピスタチオ 1カップ







*写真はイメージです。

<下ごしらえ>

キオス・マスティハ・ティアーズはあらかじめ冷蔵庫で冷やして硬くしてから、材料内の砂糖小さじ1杯と一緒にすり鉢で粉状にしておきます。

ピスタチオは殻をとり、薄皮も取れるものは取ってから細かく刻みます。


<作り方>

1)板ゼラチンを50ccの冷水に10〜15分ひたします。

2)鍋に牛乳、生クリーム、砂糖を入れて熱します。沸騰させないようにすべて溶かし、最後にキオス・マスティハを加えます。

3)2)に1)でふやかしたゼラチンの水気をしっかり切って加え、完全に溶けるまでよく混ぜます。沸騰直前まで温めたら、火からおろしピスタチオを加えて混ぜます。

4)粗熱がとれたら型に入れ、冷蔵庫で冷やします。お好みでカラメルシロップやピスタチオを飾ります。

 

フローズンチョコレートパフェ with キオス・マスティハ

パンナコッタ

材料(6人分)


砂糖 200g

水 100ml

レモン汁 小さじ2

キオス・マスティハ・ティアーズまたは
マスティハパウダー(料理用)小さじ1/2

卵黄 10個

製菓用チョコレート 500g

生クリーム 500ml






*写真はイメージです。

<下ごしらえ>

キオス・マスティハ・ティアーズをご使用の際は樹脂をあらかじめ冷蔵庫で冷やして硬くしてから、材料内の砂糖小さじ1杯と一緒にすり鉢で粉状にしておきます。

チョコレートは粗く刻んでおきます。


<作り方>

1)砂糖、水、レモン汁、キオス・マスティハを鍋に入れ火にかけ、115℃になるまで中火で熱し溶かします。

2)卵黄は白っぽいクリーム状になるまでミキサーにかけます。

3)チョコレートを湯せんで溶かします。

4)2と1をよく混ぜあわせたら、3のチョコレートを加え、さらに弱火で10分間加熱しながら混ぜ合わせます。

5)生クリームを加えて軽く混ぜ合わせます。室温になったらバットに移して冷凍庫に一晩おきます。

6)ガラスの容器にミントや季節のフルーツと一緒に涼しげに盛り付けてお楽しみください。